屋根裏月夜 | １０年前

2005.01.17 Monday

１０年前

しかしもうあの阪神淡路大震災から１０年も経ってしまいましたか。
なんか早いなぁ。
今日は朝からいつも以上にヘリが飛んでるような気がします。

１０年目という事で、ちょっといろいろ書いてみようかと。
※ここから先は自分語りな上ちょっと生々しい表現があってしかも長いので
　そういうのが嫌な人はスルー推奨。

もうあの時は最初は何が起こったのやらな感じでございました。
寝てるところへあのもの凄い揺れがやってこられた日にはもうどうすることもできませんて。
まさに救命の佐倉たんのようにわめき倒してたような覚えが。
そしたら暗闇の中で当時１０年以上愛用していた勉強机が
目の前を横切るように倒れていく気配がしたし。
（あれもうちょっと位置がずれてたら
直撃してある程度の怪我してたこと間違いなしだったような気がする。）
で、揺れが収まってから適当に上着を羽織って家の外へ。
他の家からもみんな飛び出てきてました。

あ、それでうちの母親タンスの下敷きになってたらしいです。
でも冬用の分厚い布団のおかげで怪我はしてませんでしたが。
そのタンスをばーちゃんが一人で持ち上げて脱出できたとか。
やっぱりそういう時は本当に火事場のバカ力というのが降臨するんですな。

（しかしあの時の揺れがどれくらいだったのかを思い出してみようとする自分を
あの揺れはもう思い出したくもないという自分が邪魔をしているような感じがする。
がっつりトラウマになってしまってんだろうか。）

外に出ても早朝だから暗いし寒いしおまけに余震は起こるしで大変でした。
上から瓦とか落ちてこないかヒヤヒヤものだったような。
（こういう時は建物から離れましょう。）
日が昇ったら昇ったで遠くの方の大火事の煙で太陽が隠されてしまってたし。
あれは結構ショッキングな光景だった・・・

うちが住んでた地域はわりと被害は少なかった方だと思います。
まあでも一歩間違ってたらえらい事になってたのは間違いないけど。
家のすぐ近くでガス洩れが起こってたのでそれに引火爆発したら終わりだったし。
それなのにタバコ吸いながら歩いてるバカが何人かいたのには呆れてしまった。
どうしてあんな非常時にタバコが吸えるんだろうか・・・

あ、うちの家は倒壊はしませんでしたが危険なので住めなくなっちゃいました。
（でもちょっとずつ荷物は運び出す事はできましたよ。）
なのでしばらくは叔父二号の家に避難で。
しばらく夜はみんなでこたつに入ったまま雑魚寝。
ラジオのスイッチはつけたまま。
なので一度早朝にラジオからお経のようなものが流れてきた時はちょっと怖かったっす。

あとその時に一度奇妙な体験をしまして。
その日もこたつで雑魚寝してたら夜中に突然金縛りにあって、
頭元に誰かが来たような気配を感じるのですよ。
そしてそれが何かをぼそぼそっと言って消えて金縛り終了。
でも他の家族は誰もそんな事にはなってなかったという。
確かその時はラジオやテレビは消して寝てたような覚えがあるのでそれの音でもないし。
あれは一体なんだったのか・・・

電気はすぐに復旧しましたがガスや特に水道がなっかなか復旧しなかったのでかなり不便でしたよ。
電車に乗って親戚の家へ行って風呂に入らせてもらったこともあったし。
ライフラインのありがたみを身をもって知りました。

またいつ地震が起こるかわかりませぬから常に備えはしておかないといけませんな。

といってもロクにやってないんだけどさ・・・